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池田菜々子のポートフォリオ

TABIPOP - 旅行計画アプリ(架空)

友達と「旅行に行こう!」と盛り上がっても、なかなか計画が進まない…。日程は決まらないし、次に何をすればいいか分からなくなり、情報はあちこちに散らばってしまう。友達との旅行は楽しいけれど、提案から次のステップに進むまでが滞ってしまうことがよくあります。

旅のワクワクは、計画を立てる時から始まっています。みんなで楽しみながら、ストレスなくサクサクと計画を進めたい。そんな想いから、個人制作としてこの旅行計画アプリをデザインしました。

プロトタイプで確認

※プロトタイプの操作:画面のどこかをタップすると操作可能なエリアが青く光ります
※本プロジェクトはカナダ留学中に制作したためテキストは英語表記となります

TABIPOP モックアップ

📝 主な機能

✏️ 制作プロセス

このプロジェクトでは、デザイン思考のフレームワークを適用しました。
「共感(Empathize)」「定義(Define)」「発想(Ideate)」「プロトタイプ(Prototype)」
までの各ステップを通して、ユーザーのニーズを把握し、課題を定義し、アイデアを展開して、解決策を形にしました。

デザイン思考のフレームワーク

Step01:Empathize(共感)

競合調査

既存の類似アプリを実際に使用し、ユーザーレビューを調査しました。
そこから「今のアプリに足りないものは何か」を分析し、解決策の仮説を立てました。

調査を通して、「既存のツールは『管理』に寄りすぎていて、『体験』を楽しくすることに手が届いていないのではないか」という最初の考察を得ました。

ユーザーアンケート

競合調査での考察を踏まえ、「実際のユーザーがどのようなプロセスで計画を立てているのか」を深掘りするため、20代〜30代の男女15名を対象にアンケート調査を実施しました。

アンケートの結果から、多くのユーザーが「メモのような自由さ・手軽さ」を重宝しつつも、情報の散らばりや集約の難しさに課題を抱えていることが判明しました。また、「計画自体はワクワクして楽しい反面、意思決定や進行においてストレスを感じている」というジレンマが浮き彫りになりました。

Step02:Define(定義)

課題と価値

Empathizeの過程で得たインサイトを整理し、解決すべき「課題」と、維持したい「体験の良さ」を定義。これらを掛け合わせることで、このプロダクトが生み出す「独自の価値」を導き出しました。

課題と価値
ペルソナ/POV

定義した「課題」と「生み出す価値」を踏まえ、代表的なユーザー像を設定。その視点から、プロダクトが満たすべき本質的なニーズ(POV:Point of View)を明確化しました。

ペルソナ/POV
コンセプト/ゴール

ペルソナの視点(POV)を踏まえ、プロダクトのデザイン制作の軸となる「コンセプト」と、UI設計を通して達成すべき「目的」を設定しました。

コンセプト/ゴール

Step03:Ideate(発想)

マインドマップ

具体的な機能を決める前に、マインドマップを用いてアイデアの幅を広げました。ビジュアルの方向性や、思いつく限りの機能をマインドマップで洗い出しました。

マインドマップ
MVP

マインドマップで出たアイデアを整理し、コンセプトを実現するための実用的なコア機能(MVP)を絞り込みました。

MVP

Step04:Prototype(プロトタイプ)

ワイヤーフレーム

ユーザーフローと主要画面を整理するために、中精度(ミッド・ファイ)のワイヤーフレームを作成しました。

ワイヤーフレーム
プロトタイプ

※プロトタイプの操作:
1. 画面のどこかをタップすると操作可能なエリアが青く光ります
2. 左下のファイル名から別タブで開くか、画面を最大にしての操作を推奨します

💻 デザインのハイライト

デザインスタイル

ツールとしての「使いやすさ」をベースにしながらも、事務的な印象を与えないための遊び心を取り入れました。
複雑になりがちな計画情報を迷わず視認できるシンプルなUI設計と、「旅のワクワク感」を想起させる色やイラストのバランスを意識しています。

デザインスタイル
  • コンセプトと配色:「旅」から連想される「地球」をコンセプトに、青と緑を基調とした配色を採用しました。アクションを促すボタンやリンクは青で統一し、一貫性を確保しています。
  • 親しみやすさ:全体的に角の丸いフォルムを採用、セットアップ完了時のボタンを「All good!」とするカジュアルな言葉選びなど、親しみやすい印象を演出しました。
  • ワクワク感:計画をただの「作業」にしない、旅が近づくワクワク感を高める仕掛けとして、イラストやカラーアイコン、短いアニメーションを取り入れました。

セットアップ:スムーズな計画スタートSetup

旅行の基本情報を登録するセットアップでは、入力の負担を感じさせず、スムーズに計画をスタートできる設計を意識しました。

セットアップ
  • ステップ形式のフォーム:一度にすべての項目を入力する負担を避けるため、「タイトル→場所→日程→メンバー」と順を追って進むステップ形式を採用しました。画面上部には進捗メーターを配置し、「あとどれくらいで終わるか」を常に可視化することで、ユーザーが最後までストレスなく進められるよう配慮しています。
  • 複数の目的地設定:「行き先が1つではない」という状況を想定し、複数の候補地を登録できることをUIで明確に示しました。
  • 計画の段階に合わせたフロー:具体的な日程が決まっていない場合は、そのまま「日程投票」へ進めるようフローを分岐させました。ユーザーの今の状況に合わせて、スムーズに次のアクションへ移れるようにしています。

ホーム画面:直近の予定を後押しするダッシュボードHome

多くの旅行アプリでは予定が一覧で並ぶだけですが、このアプリでは「直近の旅行」に焦点を当てたダッシュボード形式を採用しました。開くたびに進捗や残り日数が目に入ることで、計画の停滞を防ぎ、準備のモチベーションを高めます。

  • 直近の旅行に特化したダッシュボード:次の旅行のタスク進捗や出発までのカウントダウンを表示。スムーズなタスク管理と「旅が近づくワクワク感」を両立させました。
  • 旅行の切り替え:複数の予定がある場合も、スワイプやドットインジケーターによってスムーズに表示を切り替えられます。
  • 全ての旅行を閲覧できるリスト:右上のアイコンからは、すべての旅行を確認できる一覧ページへ。今後行く予定の「Upcoming」と、思い出を振り返ることができる「Past」に整理されています。

やりたいことリスト(Bucket list):興味関心を手軽に共有Bucket list

セットアップが完了したら、まずはメンバー同士でやりたいことを自由に共有します。フォーマットに縛られず、思いついたアイデアを直感的にストックできる場所にしました。

やりたいことリスト
  • 2つの登録スタイル:テキストでパッとメモできる「Free Note」と、特定の場所を検索する「スポット登録」の2種類を用意。情報の精度に合わせて、柔軟に使い分けることができます。
やりたいことリスト
  • 旅程へのスムーズな連携:リストに並んだアイテムは、そのまま「旅程(Itinerary)」へ移行が可能。検討段階のアイデアを具体的なスケジュールとして組み込むことができます。
  • リアクション機能:メンバーが登録したアイテムに、スタンプでリアクションを送れます。温度感がひと目で伝わるため、みんなの希望を取り入れた優先順位づけがしやすくなります。
  • 優先順位が一目でわかるフラッグ機能:「これだけは絶対に行きたい!」というマストアイテムには、フラッグ(旗)を立てて上部に配置することができます。

旅程(Itinerary):直感的に把握できるスケジュール設計Itinerary

決定した予定を時系列に整理する旅程画面では、当日の動きをスムーズにイメージできるよう、情報の「入力しやすさ」と「視認性の高さ」にこだわりました。

旅程
  • 柔軟な登録スタイル:「Free Note」「Spot」「Transportation」に加え、あらかじめ出しておいた「Bucket list」から直接追加が可能。どんな種類の予定も迷わず登録できる構成にしています。
旅程
  • マップで位置関係を可視化:旅程と連動したマップを同じ画面内に表示。ルートや位置関係を確認しながら計画を立てられるため、「移動に無理がないか」を直感的に判断できます。
  • カテゴリが一目でわかるカラーアイコン:各アイテムには、カフェや公園などの種類に応じたアイコンと色を設定。色分けによって「午前は観光、午後はカフェ」といったスケジュールがパッと見で把握できるようなUIにしました。

チェックリスト(Checklist):準備の「あれこれ」をまとめる場所Checklist

持ち物やTODO、予約したチケットの管理など、旅行前の細かな準備を一箇所にまとめられるようにしました。自分だけのメモと、メンバー全員で共有するタスクを切り分けて管理できるのが特徴です。

チェックリスト
  • 「みんなのタスク」と「自分の持ち物」を別々に管理:全員で分担するTODOと、個人的なパッキングリストなどが混ざらないように、「Group」と「Personal」の2つのタブで分けています。
  • ダッシュボードと連動する進捗管理:タスク画面では、デフォルトで用意されたチェックリストにTODOアイテムの追加・編集が可能です。ここでの完了率がダッシュボードの進捗メーターに反映されます。
  • 自由なメモ機能:「Note」ではフォーマットなしで自由にメモを作成できます。チェックリストを自作したり、ホテルや航空券の関連ファイルを添付したりと、ユーザーが必要な情報を好きな形で管理できるようにしました。

デザインシステム

デザインシステム

💬 制作後のひとこと

初期段階では「旅先のリサーチが大変」というアンケート結果をそのまま機能に落とし込もうとするなど、機能を盛り込みすぎて軸がブレていました。しかし改めて結果を整理すると、SNS等で情報を集めるプロセス自体も旅の楽しみの1つであり、アプリ内に無理に組み込む必要がない「維持したい既存体験の良さ」であると気づきました。
アンケートの文字面を鵜呑みにせず、結果どうしのつながりや因果関係を理解したうえでサービスに繋げていく大切さを学んだ経験でした。

また、「生み出すプロジェクトの価値」の定義において、単に課題を解決するだけでなく「維持したい既存体験の良さ」にも注目するというのは新しい視点でした。UXの奥深さを感じると同時に、本質的なニーズへ立ち返って適切な優先順位を判断する重要性を実感したプロジェクトとなりました。

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